CGプロダクションってどんなところ？

全くCGを知らない人がCG会社を見学したらどう感じるのだろうか？ また、どうやってCGを教えればいいのだろうか？ そんな疑問からこの企画が始まりました。CG会社には基本コンピュータがあるだけです。そしてそのコンピュータの中でほぼ作業が完結しています。そんな作業現場をまず見てもらいCGアニメの理解をしてもらおうと考えました。女子５人（菊地瞳、乙藤未来、中村桃子、小池万瑠美、岡村美里）、CGプロダクションに初潜入。
果たしてどんな印象だったのでしょうか？

株式会社ミックス　インタビュー篇（6分11秒）

ミーティングルームにて

女子５人がそれぞれの鋭い質問や意外な質問に、草野貴志社長が分かりやすく答えてくれました。

小池:私、アニメが好きなんですが、アニメに関わるようなお仕事ってありますか？

草野社長：ありますよ。実は、オリジナルのフルCGアニメを作ってるんですよ。シナリオも自分たちで書き下ろしてます。

中村：さっきから、ずっと気になってるんです！この机、LEGOブロックでできてますよね！？できるまで、どれくらいかかったんですか？

草野社長：いい質問！（笑）。土台になってる机が￥35,000。さらに、LEGOブロック代として¥40,000〜50,000かかってます。そして、LEGOの組み合わせは、1日¥8,000でアルバイトさんにお願いしたんです。実は、いろんな色を偏りなく組んでいくのって、とても難しいんですよ。ほら、ここの真ん中のライン見て。ここだけ他とちょっと違うでしょ。これ、他の人がやったんですよ（笑）。

一同：あ！ホントだ！違ってる！（笑）

草野社長：色を組み合わせるとか、カタチあるものにしていく作業って、人の個性が出やすいんですよ。作業自体は1日で終わらないので、何回かに分けてやってもらったんですけど、最終的にできなかった分はウチの社員がやりました（笑）。結局、人件費だけでも¥50,000くらいかかってるんじゃないかな・・・。あと、一番上のアクリル板が特注なんで、めちゃめちゃ高いんです（笑）。要は、それだけこだわった机だ・・・ということで。
じゃ、次の質問！

岡村：はい！社長をやっていて楽しい時は？

草野社長：プロジェクトが終わると必ず打ち上げがあるんですが、メンバー全員が集まると人数が多くなって大変。だから、誰を呼ぶか選ぶわけですが、私は必ず呼んでもらえるんです。そういう時「あ〜がんばって良かった～」って思います。

乙藤：社員さんは何人ぐらいいらっしゃるんですか？

草野社長：20人です。プロジェクトによってはパートナー企業に協力してもらったりして、社員20人以上の仕事量を常に受注しています。じゃ、最後の質問をお願いします！締めなんだから、イイ質問をお願いしますよ（笑）！

菊地：社長になる前は、全く違う仕事をされてたというお話ですが、どういうタイミングでこの会社を作ったんですか？

草野社長：立ち上げたのは、5年前の平成19年。マンションの一室、4人で起業したんです。私以外の3人は映像のプロだったんですが、私はもともと営業職をやってたんですね。だから、起業当時は映像のことをよく知らなかったんですよ。実は、起業して半年間、1件も仕事を取れなかったんです。

乙藤：え！その間は何をされてたんですか？

草野社長：建築現場のアルバイトをしてました。建築現場で休憩の時間に営業電話してましたよ（笑）。一生懸命働いたから階級がどんどん上がり、当然日給も上がるわけです。だから、本業での給料がバイト代を上回るまで、相当時間がかかりましたよ（笑）。一生懸命やれば、必ず報われるんです！

一同：ためになります！ありがとうございました！

株式会社MIX訪問後の感想

菊地瞳：「お洒落で綺麗なオフィスにお布団があったので驚きました。帰れないほど忙しい事も多いお仕事なのですね。」

岡村美里：「CGについて全く知らなかったので、今回の訪問で"モデリング"という細かい作りこみの作業があることを初めて知りました。」

中村桃子：「背景も一枚絵ではないのですね。モデルを作って奥行きを出していることに驚きました。」

小池万瑠美：「個別のブースで集中して作業されていたので、初めはとても緊張したのですが、質問にも丁寧に応えてもらえてとても楽しかったです！」

乙藤未来：「"モデリング"という言葉を覚えました！！」

撮影協力：WAOプロダクション／東京フィルムセンター映画・俳優専門学校