――タイトルから受けるイメージがギャグに寄っちゃう危険性もありますものね。
「そういう意味では漫画の特性はそれをうまく、包み込むっていうのが漫画の特性がありますので、『漫画だからね』っていう……それを最大限使わせてもらって。ぬるいギャグも入れつつ(笑)。『こんな馬鹿みたいな状況ってありえない!』っていうところから入っていただいて。シュウジとちせという人に会ってもらって、例えばクラスメイトとか友達という感じで愛情注いでもらって、彼らの行く末を、じっくり観てもらおうっていうそういうことですね。
――あの2人に関してのキャラ造形っていうのは……。
「先ほどの前田(亜季)さんとの対談でも言ったんですけど、ちせはいい意味での根暗の女の子なんです。ワーワーッて感じではなく。主人公って感じじゃないような女の子を主人公にしたかったんですね。友達3人グループの中でも一番端っこにいるような。わりとオレそういう人が好きなんで(笑)。漫画とかを読んでいても。
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――感情移入的には
「この娘いいよねって思ったりする、そういうタイプなので。
――じゃあ『ハチクロ』では誰に感情移入してるんですか!
「ハチクロではオレ竹本君なんですよ。まわりには先輩派がすごく多いんですけど。
――森田ですか?
「森田派がすごく多いんですよ。でも僕は竹本派なんですって言ってあります(笑)。
――じゃあ例えば、中学高校時代からそういう感じ?
「本人的には……結果的にそういうところを通ってきたやも。まあ、これは別に(笑)。
――シュウジはどうですか? どこの引き出しから?
「男の子の漫画でメガネって、青年漫画的にはあまりいないんで。メガネの男の子にしよう。メガネだけど陸上部、体育会系にしようと。
――メガネの陸上部って、自分がそうだったとか?
「オレはコンタクト派です。アハハハハハ。
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