この星で、いちばん最後のラブストーリー。
北海道の片隅。坂の上から美しい日本海を望むこの小さな街で、ぼくはちせと出逢った。
「ごめんなさい」が口癖のちせに、ぼくはつい邪険な態度をとってしまうけれど、ちせはかわいい。不器用なぼくらは、いまどきの高校生には珍しく交換日記をしながら「つきあって」いる。
ある日ぼくは、ちせの異変に気づいてしまった。札幌の街で空襲に遭ったあの日、戦火の瓦礫の中に見た制服姿の少女──ひとりで呆然と立ち尽くす彼女はまぎれもなく、ちせだった──。
原作者・高橋しんとの強力タッグのもと、大ヒットコミック『最終兵器彼女』が、新たな息吹をあたえられた至上の恋愛小説。
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