「最終兵器」となってしまったちせの姿に、衝撃を受け動揺するシュウジ。それでも シュウジの前では一生懸命《彼女》として明るく振舞おうとするちせ。しかし、兵器としての戦闘本能を止められず、無意識に敵の襲来を感知し攻撃していくちせには、シュウジとの残された時間に限りがあることも全て解っていた。
「ただ、シュウちゃんの傍にいたい……」
戦いで傷ついた心と身体を庇いながらも、シュウジと過ごす時間だけが《生きている》と実感できる幸せな瞬間だったのだ。
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そんな中、戦闘は更に激化しシュウジの前でアケミが攻撃機の空爆に巻き込まれ負傷し、アツシもアケミを守るため、自衛隊への入隊を決意。
彼らの住む街では、戦闘が激化し、家族・友人が砲撃に巻き込まれ、遂この間までのささやかな日常は既にどこにも存在していなかった。
ただちせを見守ることしか出来ないシュウジは、現実を不器用ながら受け止めつつ、ちせと二人で生きていこうと決心する。
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