〔経営成績(連結)の進捗状況に関する定性的情報等〕
当第1四半期連結会計期間(平成18年4月〜平成18年6月)におけるわが国経済は、原油価格の動向等の懸念材料があるものの、雇用情勢や企業収益の改善が個人消費や設備投資を押し上げるかたちとなり、景気は回復基調を示しております。
当社グループを取り巻く事業環境におきましては、少子化やアニメ全般におけるテレビ視聴率の低迷等、依然として厳しい状況が続いているものの、深夜枠を中心としたヤング層向けの放送枠の増加や、地上波デジタル放送「ワンセグ」サービスの開始やインターネットによる映像配信サービスの急進等により、アニメーションビジネスの拡大が見込まれます。
こうしたなか、当社グループは国内で「ふたりはプリキュアSplash☆Star」、「ワンピース」、「デジモンセイバーズ」、「ドラゴンボールZ」、海外で「ドラゴンボール」、「ワンピース」、「金色のガッシュベル!!」を主としたテレビ・映画・DVD・インターネット等への映像製作・販売事業や、キャラクター商品等の版権事業、商品販売・キャラクターショー等の関連事業を戦略的に事業展開いたしました。この結果、当第1四半期連結会計期間の売上高は55億26百万円(前年同期比8.6%減)、経常利益は13億35百万円(前年同期比2.3%減)、第1四半期純利益は6億87百万円(前年同期比16.5%減)となりました。
各事業部門別の概況は次の通りであります。(セグメント間取引金額を含む)
<映像製作・販売事業>
劇場アニメ部門では、3月に「ONE PIECE THE MOVIE カラクリ城のメカ巨兵」を劇場公開いたしましたが、前年の4月に当社が幹事会社として公開した「映画ふたりはプリキュアMaxHeart」に相当する作品の公開が無かったため、大幅な減収となりました。
テレビアニメ部門では、「ワンピース」や「ふたりはプリキュアSplash☆Star」、「ガイキング」に加え、「デジモンセイバーズ」、「エア・ギア」等の放送を開始してラインナップが充実したため、増収となりました。
パッケージソフト部門では、ライブラリー作品で「ドラゴンボール」の劇場版のDVD-BOXと「ドラゴンボールZ」のテレビシリーズの単巻DVDが大ヒットを記録し、また新作でも「ふたりはプリキュアシリーズ」や「聖闘士星矢 冥王 ハーデス冥界編 前章」が好調に推移したため、大幅な増収となりました。
海外部門では、北米において「デジモンアドベンチャー」や「ガッシュベル」、欧州において「ドラゴンボール」や「ワンピース」、アジアにおいて「ドラゴンボール」等が好調に稼動したため、大幅な増収となりました。
以上により、当事業の売上高は37億37百万円(前年同期比6.7%増)、営業利益は11億13百万円(前年同期比47.8%増)となりました。
<版権事業>
国内では「ドラゴンボールZ」や「デジモンセイバーズ」が好調に稼動し、また「ふたりはプリキュアSplash☆Star」が前年同期には及ばないものの好調に推移したため、大幅な増収となりました。
海外では、「ドラゴンボール」や「ワンピース」を中心に世界各地で作品を展開したものの、前年同期には北米において「ドラゴンボール」のテレビゲームの大口取引があったため、大幅な減収となりました。
以上により、当事業の売上高は12億21百万円(前年同期比34.8%減)、営業利益は5億12百万円(前年同期比43.9%減)となりました。
<関連事業>
商品販売部門では、「ふたりはプリキュアSplash☆Star」が引き続き好調に稼動いたしましたが、前年同期にあった劇場公開に伴うタイアップ商品に相当するものがなかったため、減収となりました。
イベント部門では、「ふたりはプリキュアSplash☆Star」のイベントは依然として好調なものの、前年同期に比べ大型イベントが減少したため、大幅な減収となりました。
教育部門では、千代田区・神田の「東映アニメーション研究所」が平成19年3月の閉校を控えて新入生の募集を行わなかったことにより生徒数が減少したため、大幅な減収となりました。 なお、平成18年4月に練馬区・大泉に新規開設いたしました同名の「東映アニメーション研究所」は、映像製作に直結した小規模の養成所としたことから、事業セグメントを映像製作・販売事業としております。
以上により、当事業の売上高は5億76百万円(前年同期比15.6%減)、営業損失は35百万円(前年同期は27百万円の営業損失)となりました。
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