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[平成18年7月26日]

平成19年3月期 第1四半期財務・業績の概況(連結)


 

1. 四半期財務情報の作成等に係る事項

(1) 会計処理の方法における簡便な方法の採用の有無
 (内容)法人税等の計上基準は、簡便法により計算しております。

:有

(2) 最近連結会計年度からの会計処理の方法の変更の有無

:無

(3) 連結及び持分法の適用範囲の異動の有無 :無
(4) 監査法人による監査の状況の有無 :無

 

2. 平成19年3月期第1四半期財務・業績の概況

                         (平成18年4月1日〜平成18年6月30日)
(1) 経営成績(連結)の進捗状況 (単位:百万円 百万円未満切捨)

  売上高 営業利益 経常利益 第1四半期
(当期)純利益
平成19年3月期第1四半期
5,526
( △8.6%)
1,266
(△7.0%)
1,335
(△2.3%)
687
( △16.5 %)
平成18年3月期第1四半期
6,049
( 114.3%)
1,362
(798.1%)
1,367
( 376.6%)
823
( 329.0%)
(参考)平成18年3月期
21,561 3,858 4,157 2,428

  1株当たり
第1四半期
(当期)純利益

潜在株式調整後
1株当たり
第1四半期
(当期)純利益

平成19年3月期第1四半期
98円86銭
平成18年3月期第1四半期
118円36銭
(参考)平成18年3月期
342円05銭
(注) 売上高、営業利益等におけるパーセント表示は、対前第1四半期増減率であります。

〔経営成績(連結)の進捗状況に関する定性的情報等〕

 当第1四半期連結会計期間(平成18年4月〜平成18年6月)におけるわが国経済は、原油価格の動向等の懸念材料があるものの、雇用情勢や企業収益の改善が個人消費や設備投資を押し上げるかたちとなり、景気は回復基調を示しております。

 当社グループを取り巻く事業環境におきましては、少子化やアニメ全般におけるテレビ視聴率の低迷等、依然として厳しい状況が続いているものの、深夜枠を中心としたヤング層向けの放送枠の増加や、地上波デジタル放送「ワンセグ」サービスの開始やインターネットによる映像配信サービスの急進等により、アニメーションビジネスの拡大が見込まれます。

 こうしたなか、当社グループは国内で「ふたりはプリキュアSplash☆Star」、「ワンピース」、「デジモンセイバーズ」、「ドラゴンボールZ」、海外で「ドラゴンボール」、「ワンピース」、「金色のガッシュベル!!」を主としたテレビ・映画・DVD・インターネット等への映像製作・販売事業や、キャラクター商品等の版権事業、商品販売・キャラクターショー等の関連事業を戦略的に事業展開いたしました。この結果、当第1四半期連結会計期間の売上高は55億26百万円(前年同期比8.6%減)、経常利益は13億35百万円(前年同期比2.3%減)、第1四半期純利益は6億87百万円(前年同期比16.5%減)となりました。

 

各事業部門別の概況は次の通りであります。(セグメント間取引金額を含む)

 

<映像製作・販売事業>

 劇場アニメ部門では、3月に「ONE PIECE THE MOVIE カラクリ城のメカ巨兵」を劇場公開いたしましたが、前年の4月に当社が幹事会社として公開した「映画ふたりはプリキュアMaxHeart」に相当する作品の公開が無かったため、大幅な減収となりました。

 テレビアニメ部門では、「ワンピース」や「ふたりはプリキュアSplash☆Star」、「ガイキング」に加え、「デジモンセイバーズ」、「エア・ギア」等の放送を開始してラインナップが充実したため、増収となりました。

 パッケージソフト部門では、ライブラリー作品で「ドラゴンボール」の劇場版のDVD-BOXと「ドラゴンボールZ」のテレビシリーズの単巻DVDが大ヒットを記録し、また新作でも「ふたりはプリキュアシリーズ」や「聖闘士星矢 冥王 ハーデス冥界編 前章」が好調に推移したため、大幅な増収となりました。

 海外部門では、北米において「デジモンアドベンチャー」や「ガッシュベル」、欧州において「ドラゴンボール」や「ワンピース」、アジアにおいて「ドラゴンボール」等が好調に稼動したため、大幅な増収となりました。

 以上により、当事業の売上高は37億37百万円(前年同期比6.7%増)、営業利益は11億13百万円(前年同期比47.8%増)となりました。

 

<版権事業>

 国内では「ドラゴンボールZ」や「デジモンセイバーズ」が好調に稼動し、また「ふたりはプリキュアSplash☆Star」が前年同期には及ばないものの好調に推移したため、大幅な増収となりました。

 海外では、「ドラゴンボール」や「ワンピース」を中心に世界各地で作品を展開したものの、前年同期には北米において「ドラゴンボール」のテレビゲームの大口取引があったため、大幅な減収となりました。

 以上により、当事業の売上高は12億21百万円(前年同期比34.8%減)、営業利益は5億12百万円(前年同期比43.9%減)となりました。

 

<関連事業>

 商品販売部門では、「ふたりはプリキュアSplash☆Star」が引き続き好調に稼動いたしましたが、前年同期にあった劇場公開に伴うタイアップ商品に相当するものがなかったため、減収となりました。

 イベント部門では、「ふたりはプリキュアSplash☆Star」のイベントは依然として好調なものの、前年同期に比べ大型イベントが減少したため、大幅な減収となりました。

 教育部門では、千代田区・神田の「東映アニメーション研究所」が平成19年3月の閉校を控えて新入生の募集を行わなかったことにより生徒数が減少したため、大幅な減収となりました。 なお、平成18年4月に練馬区・大泉に新規開設いたしました同名の「東映アニメーション研究所」は、映像製作に直結した小規模の養成所としたことから、事業セグメントを映像製作・販売事業としております。

 以上により、当事業の売上高は5億76百万円(前年同期比15.6%減)、営業損失は35百万円(前年同期は27百万円の営業損失)となりました。


(2) 財政状態(連結)の変動状況

(単位:百万円)

  総資産 純資産 自己資本比率 1 株当たり純資産
平成19年3月期第1四半期
32,421 25,982 79.2% 3,689円11銭
平成18年3月期第1四半期
29,625 23,312 78.7% 3,351円38銭

(参考)平成18年3月期

33,552 26,018 77.5% 3,733円38銭


【連結キャッシュ・フローの状況】
(単位:百万円)

  営業活動による
キャッシュ・
フロー
投資活動による
キャッシュ・
フロー
財務活動による
キャッシュ・
フロー
現金及び
現金同等物
期末残高
平成19年3月期第1四半期
△693 △163 △542 10,864
平成18年3月期第1四半期
1,053 △86

△201

13,253
(参考)平成18年3月期
3,600 △3,720

△209

12,266


〔財政状態(連結)の変動状況に関する定性的情報等〕

 当第1四半期末における総資産は、324億21百万円(前期末比11億31百万円減)となりました。主な要因は、現金及び預金の減少14億2百万円であります。

 負債合計は、64億38百万円(同7億82百万円減)となりました。主な要因は、未払法人税等の支払いによる減少7億25百万円であります。

 純資産は259億82百万円となりました。純資産のうち、利益剰余金は176億48百万円、その他有価証券評価差額金は17億29百万円であります。また、当第1四半期より「貸借対照表の純資産の部の表示に関する会計基準」(企業会計基準第5号)の適用に伴い、少数株主持分を当第1四半期より純資産に含めて表示しております。

 なお、現金及び現金同等物期末残高は108億64百万円(同14億2百万円減)となりました。要因は次の通りであります。

 

<営業活動によるキャッシュ・フロー>

 当第1四半期連結会計期間における営業活動による資金の減少は、6億93百万円(前第1四半期は10億53百万円の増加)となりました。資金増加要因としては、税金等調整前当第1四半期純利益が13億35百万円(同13億48百万円)、仕入債務の増加2億14百万円(同6億20百万円の増加)がありましたが、売上債権の増加5億93百万円(同1億43百万円の増加)、たな卸し資産の増加3億51百万円(同1億65百万円の増加)、法人税等支払額13億36百万円(同2億21百万円)により資金が減少したことによるものであります。

 

<投資活動によるキャッシュ・フロー>

 当第1四半期連結会計期間における投資活動による資金の減少は、1億63百万円(前第1四半期は86百万円減少)となりました。これは、有形固定資産の取得1億61百万円(同25百万円)、無形固定資産の取得68百万円(同72百万円)により、2億29百万円の資金が減少いたしましたが、アニメーション研究所のリニューアルに伴い、同研究所の神田駿河台にあるビルの賃借契約を一部解除し、差入保証金の返還があったことで、その他の資金が63百万円増加したことによるものであります。

 

<財務活動によるキャッシュ・フロー>

 当第1四半期連結会計期間における財務活動による資金の減少は、5億42百万円(前第1四半期は2億1百万円減少)となりました。 これは、配当の支払によるものであります。


平成19年3月期の連結業績予想(平成18年4月1日〜平成19年3月31日)
(単位:百万円)
  売上高 経常利益 当期純利益
中間期
10,000 1,900 1,100
通期
20,300 3,600 2,100

(参考) 1株当たり予想当期純利益(通期)  150円94銭

(注)当社は、平成18年5月15日開催の取締役会において、平成18年7月31日最終の株主名簿および実質株主名簿に記載または記録された株主に対し、平成18年8月1日をもって、その所有株式1株につき、2株の割合で分割することを決議いたしました。上記の1株当たり予想当期純利益(通期)は、当該株式分割後の発行株式にて算出しています。平成18年6月30日時点の発行済株式数にて算出される1株当たり予想当期純利益(通期)は、301円88銭に相当します。


〔業績予想に関する定性的情報等〕

中間期及び通期の業績予想につきましては、当第1四半期における業績が概ね計画通りに推移しており、現時点では、平成18年5月15日に発表いたしました業績予想から変更はありません。

なお、この資料に記述されている将来に関する記述は、当社及び当社グループが本資料の発表日現在において入手可能な情報から得られた判断に基づいており、リスク及び不確実性を包含しております。よって、実際の業績は、当社及び当社グループの事業を取り巻く経済環境、市場動向、為替レートの変動等の様々な要因により、記述されている業績見通しとは大きく異なる結果となり得ることをご承知おきください。


≪詳しくはPDFをご参照ください≫
     
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