ストーリー

2003年10月26日 放送

第38話
「ローズマリー笑顔の陰謀」

ついにナージャはお母さんの居るウィーンにやってきた。お母さんにやっと会える・・・喜びで一杯のナージャだったが、それも束の間、裏ではとんでもないことが起こっていた。ナージャを助ける為に書いたハービーの新聞記事がすりかえられてしまっていたのだ。

記事の見出しには「黒バラ、プレミンジャー公爵の生き別れの孫からブローチを奪う!」とあり、写真にはヘルマンに肩を抱かれて泣いている、別の『ナージャ』が写っていた。これでは黒バラのこともナージャのことも、嘘が真実とされてしまう・・・ナージャは真相を確かめるため、『ナージャ』が現われるという舞踏会に忍び込む。

舞踏会に現われた『ナージャ』・・・それはなんと、孤児院時代の友達、ローズマリーだった。ショックを受けながらも、ローズマリーの真意を聞き出そうとするナージャ。すると彼女は泣きながら謝りだした。働いていた屋敷を追い出されたローズマリーはへルマンに脅され、陰謀の片棒を担がされていたのだという。そんな彼女の告白をナージャはすっかり信じ込み、心を許してしまう。

しかし、それらは全てナージャを騙すためのローズマリーの作り話だった。ブローチは手元に残ったものの、『ナージャ』に成り代わろうとするローズマリーによって、ナージャは大切なお母さんのドレスを引き裂かれてしまう。友達だと信じていたローズマリーの裏切りと、母のドレスを失ってしまった二つの大きなショックに深く打ちひしがれるナージャだった。

スタッフ

脚本 影山 由美
演出 五十嵐 卓哉/岩井 隆央
作画監督 高橋 任治
美術監督 ゆきゆきえ/塩崎 広光