ストーリー

2003年05月11日 放送

第15話
「嵐の中の家族」

スイスを離れ、イタリアのコモへ向う一座。アルプス連峰の険しい峠を越えなければイタリアへは行けない。そんな中、一座はトンネルの落盤事故で電車が止まり、峠を越せずに困っている3人をカラクリ自動車に乗せてあげることに。明日の昼までにロカルノに着きたいという三人だが・・・

三人の乗客は、一組の老夫婦と一人の男で、それぞれにロカルノへ急ぐ理由があった。老夫婦は、貧しかったために養女に出してしまった末の娘の結婚式に出席するため。ずっと恨まれていると思っていたが、その娘から便りが来て、結婚式にはぜひ出て欲しいと言われたからだった。

そして、もう一人の男は、二年間刑務所で服役していたのだが、一週間前に出所し、家族には明日帰ると電報を打ったのだと言う。家族はもう自分を待っていないかもしれない・・・弱気になる男を、家族はきっと待っていると励ますナージャ。しかし、嵐の中、自動車のエンジンが止まってしまう・・・!

『三人を早く家族に会わせてあげたい!』ナージャ達は嵐の中、カラクリ自動車を押しながら進む。危ない場面もあったものの、無事に峠を越え、三人はそれぞれの家族の元へ。家族に会えた三人の嬉しそうな姿を見たナージャは、自分も必ず母親を見つけ出すことを再び決意するのであった。

スタッフ

脚本 K・Y・グリーン
演出 岩井 隆央
作画監督 河野 宏之
美術監督 ゆきゆきえ/塩崎 広光