「無駄だ、キューティーハニー。地上に欲望がある限り、パンサークローは不滅なのだ。」
「シスタージル、あなたが地獄の底から甦るのなら、私は何度でも倒してみせる!」
しかし、何度倒しても、シスタージルは甦る。そう、ジルには実体がないのだ!
ひるむハニーに降りかかる声。その主は、なんと石像であるパンサーゾラだ。
シスタージルも、プリンスゼラも、ハニーが今までに倒した戦士も、自分の分身に過ぎないことを告げるゾラ。
そう、パンサーゾラは、人の欲望から生まれた。そしてその欲望を満たすため、ハニーの空中元素固定装置を奪おうとするのだ!
追い詰められたハニーと、学園の生徒を助けハニーの加勢に来た早見青児に、パンサーゾラはとどめの一撃を加える!絶体絶命の二人。
…その時、最期の一撃を受け止める者がいた。戦いを見守っていた、プリンスゼラだ。
自分の元へ戻れというゾラに対し、プリンスは優しく気高く語りかける、
「私は、母上に勝つ最大の武器を手に入れた」と、「それは、愛!」
しかし、ゾラの逆上を買ってしまったプリンスは、ゾラによって滅ぼされてしまう。
「私は死んでも、君への愛は変わらない」という言葉をハニーに残して。
その姿を見届けたハニーは、最後の賭けに出る。
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