ノイズとの戦いを終えた響、奏、エレン、アコ。4人の真ん中にはずっと眠りについたままのハミィがいた。最後の力を振り絞り、全ての音符を使って伝説の楽譜を作り上げたハミィはそのまま深い眠りについてしまったのだ。幸福のメロディを歌わないとメイジャーランドも人間界も全てが石になったまま幸せを取り戻すことができない。幸福のメロディはハミィが歌うべきだと言うエレンは、ハミィに代わって歌おうとはせず、ハミィが目を覚ますようにと別の歌をうたい始める。
エレンの歌声に耳を傾ける響、奏、アコはいつのまにかハミィの夢に入り込んでいた。ハミィを思う気持ちが4人をハミィの心の中へといざなったのだ。夢の中、花畑でみんなのことを探すハミィ。しかしハミィは目の前にいる4人に気づかない。悲しそうに響たちの名前を呼びつづけるハミィ。響、奏、エレン、アコはそんなハミィに向かって歌い始める。4人の心を込めた歌声が夢の中のハミィに届くと、ハミィは長い眠りからようやく目覚めるのだった。
響たちに見守られながら幸福のメロディを歌い上げるハミィ。ハミィの美しい歌声は石になっていたアフロディテを、メイジャーランドの人々を、そして建物や木々を元の美しい姿に戻す。バスドラ、バリトン、ファルセットもかつてメイジャーランドの騎士であったころに戻り、倒れていたメフィストも元気を取り戻す。そして音吉もクレッシェンドトーンもまた元気な姿を見せるのだった。喜びに包まれたメイジャーランドの人々に感謝の言葉とともに見送られながら響たちは人間界へと向かう。
加音町に戻った響たちを石から元に戻った人々が迎える。みな怪獣が現れてからの記憶がない様子だったが、幸福のメロディを聞いたおかげで幸せな気持ちでいるのだった。何かを待つ、という響たちはみんなが家に戻った後も広場に残る。そこへ現れたのはピーちゃんだった。驚く音吉とクレッシェンドトーンをよそに、響たち4人は笑顔でピーちゃんを迎え入れる。悲しみもまた受け入れるという響たちは、これからはピーちゃんとともに夢に向かって進もうと夕日を見つめる。響、奏、エレン、アコはこれからも新しい明日に向かって変身し続ける――。