第25話

人や車が行き交うサンロアーヌの街で、メモルはマリエルを探し、歩き続けます。激しい雨が降り、犬小屋の中で夜を明かすメモル…疲れ果てて眠り込んだメモルは、すぐ近くでマリエルがメモルの名を呼んでいるのに気づきません。
そう、マリエルは、メモルがサンロアーヌに来ていることを知り、街中を探し続けていたのです。同じ街にいるのに、出会えない二人。そのうち、無断で学院を抜け出したり、ジミーという家出少年をかくまったりしたため、マリエルは学院をやめさせられてしまうことになってしまいます。
学院で過ごす最後の日、マリエルは心を込めてピアノを弾きます。この街のどこかにいるメモルに、この曲が届きますように…と。
ピアノの音色…鳩の群れ…夕日を浴びて飛ぶメモル…そして…?

二人を結ぶ風の手紙
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