マリエルは夜、羊を二万三千五百七十八匹も数えたのに、眠れません。どうやら好きな人がいるらしいのです。それがオスカーだと知ったメモルたちは、いいことを思いつきました。 「明日朝六時、ポプラの森で待ちます。 マリエル」 そう書いたテニスボールを、オスカーに届けることにしたのです。 ところが、翌朝ポプラの森にあらわれたのは、グレイスでした。グレイスは、オスカーをとろうとしたと言ってマリエルを責めます。落ち込んで、泣き伏してしまうマリエル。余計なことをしてしまったと悩むメモル…。マリエルを元気づけるにはオスカーに話をしてもらうのが一番なのですが、メモルたちはオスカーの前に姿を見せることができません。さぁ、どうすればいいのでしょう?
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