その事実に呆然とするハニーは、学園の授業にも全く身が入らない。

　放課後、そんなハニーを夏子とハニー親衛隊がテニス部の見学に連れていく。テニス部の招かれた新コーチの話題でハニーを元気づけようというのだ。

　金網に取りつく女生徒に騒がれている新コーチは、意外にも高校時代は関東選抜選手であったという、早見青児。年長の若い男が珍しいのか、一般女生徒のにわかな人気に舞い上がる青児は、カッコ良くお手本を見せようとするが、ラケットは虚しく空を切る。
　そんな青児を見ていたハニー親衛隊は、ハニーこそが学園Ｎｏ１のテニスプレイヤーともてはやす。しかし、そこへ上級生を引き連れた聖羅がやって来て、ハニー親衛隊の言葉を聞きとがめる。学園Ｎｏ１のテニスプレイヤーは、ハニーか聖羅かでもめる親衛隊と上級生たち。

　かくして、青児の主審のもとに、ハニー対聖羅のテニス勝負が始まった。

果たして、勝負の行方はいかに！？

　無事、学園寮に戻ったハニーに携帯電話のベルが鳴る。それは、父、猛からの電話であった。
「明日の午後、あの丘で待っている」と、父の短い言葉を残して電話は切れた。だが、父に会える喜びに、ハニーの胸には幸せが満ちていた。

　翌日、港が見える丘公園で再会するハニーと猛。再会の喜びも束の間に、猛はハニーに重大事実を語る。
「空中元素固定装置発明のいきさつ」そして、「愛を知らずに育った双子の妹、聖羅に愛を教えるためパンサークローに今も残っていること」
　しかし、そこに現われた聖羅が、猛とハニーの会話に水をさす。と、同時にタイガーヘッドクローがハニーに襲いかかった！　迎かえ撃つキューティーハニー。

　果たして、ハニーは勝利することができるのか？

　そして、聖羅から父を取り戻すことができるのか！？

　ハニーは一向に進展しない聖羅との関係に悩み、青児に相談を持ちかける。
「関係がうまくいかない姉妹二人が理解しあうためにはどうしたらいいと思う」
この質問に対して青児は、お互いが本当の気持ちを理解しあうまで腹を割って話をするよりほかにないのでは、とハニーにアドバイスを贈る。

　数日の時を経て、赤く燃える夕日の中、旧校舎の屋根の上で話し合うハニーと聖羅。ハニーは素直に自分の気持ちを伝える。しかし、聖羅から返ってきたのはハニーに対する憎しみの感情であった。感情のまま激しく訴える聖羅だが、そのとき聖羅は発作を起こす。ハニーがさしのべる手を振り切って去っていく聖羅。なす術がなく呆然と見送るハニー。

　そして、聖羅は夕日の中、激しい憎しみで怪人「サンセットクロー」を生んでしまった。サンセットクローは、旧校舎にいた、夏子と団兵衛に襲いかかる！

　果たして、ハニーは憎しみの感情から生まれたサンセットクローから夏子を守れるのか!?

　いきなり全力でハニーに挑む聖羅。ハニーと聖羅、二人の激しい攻防が続く。が、聖羅のアタックが弾け、勢いよく海へと飛んでいくボール。その海から顔を出した水中メガネの青児の顔面にボールが直撃！　青児はそのまま海へと沈んでいった。

　岬のホテルで、顔を冷やしながら苦々しげに仕事の邪魔をしたハニー達に文句を言う青児。彼は海に落とした結婚指輪捜索の依頼を受けてこの海岸に訪れていたのだ。 　青児の話が幽霊船の噂話に移った時、聖羅がハニーを呼び出しにやって来た。

　ホテルの裏の崖淵で聖羅は自らの痣について語る。 「この痣は憎悪の証。あなたを殺さぬ限り、この痣から逃れることはできない！」 そう言い放つと同時にミスティーハニーに変身して、ハニーへと襲いかかる。戦いを避け、必死に逃げ続けるハニー。しかし、遂に追い込まれミスティーハニーの止めの一撃がハニーを襲う！！ 　だがその刹那、落雷の直撃で足場の崖が崩れ落ち、ミスティーハニーは海へと転落していった。それを見て聖羅を助けるためにハニーは荒れる海へと飛び込んでいった。

　嵐の海の中で聖羅を助け出し、ハニーは近くに漂って来た船へと避難した。だが、その船は噂の幽霊船だったのだ！

　突如として二人に襲いかかる骸骨たち。そして、落下の際に足を痛め身動きできない聖羅。