エア・ギア 制作スタッフインタビュー


CHECK IT ザ・トリックパース!

亀垣 一監督とキャラクターデザインを手がけた佐藤雅将氏が語る『エア・ギア』の注目ポイント。
ファンならこのトリックパースを見逃すな!

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VOL.02
  監督 亀垣 一
キャラクターデザイン 佐藤雅将
PhotoQ:エア・トレックの動作について工夫された点は?通常のインラインスケートのように自力で漕いだりするアクションはあまりしてないですよね。

亀垣:企画当初は、自走するインラインスケートを履くエア・トレックを「どうすればコケずに、カッコよく見せられるか?」で知恵を絞りました。通常のインラインスケートやスケボーとは異なるアクションだろうし、ヒザの使い方はスキーとも違うだろうとか、一応それっぽい理屈をマジメに考えてみたんです(笑)。最初は、いわゆる普通のスケートをさせていたし、アクション的にも徹底できていなかったんだけど、エア・トレックについて「自走するよね、これ。自分で動くんだ」と思えるようになって、そこから変わってきました。普通いきなり動いたら、とりあえず後ろへコケるだろうという考えから始まって、なぜ自走できるのか? で悩んだんですが、最終的には“プレイヤーと一体になって動くツール”、つまり「とにかく自走するものなんだよ」というところに行き着いたんですね。そこからは俄然、描き方が面白くなってきた。

佐藤:そうなると走らせ方も工夫が出来るようになって、自力で漕いだり腕を振ったりというよりは、姿勢でバランスを取ったり、格好を良く見せればいいんだと思ったんですよ。

Photo Q:スピンやターンなどのトリック(技)を決める際の動きについては?

佐藤:身体の動かし方でターンをするように、それもいかに格好よくなるか、という感じにしています。

亀垣:あとは勢いで、えいっと回せ! とかね(笑)。ウォールライド(壁登り)やトリックターンなんかのアクションもそうですね。トラクション(駆動力)のかかるリアホイールのほうから、こうクイッと行くじゃないですか。それから先はグッグッと駆け登っていっちゃう。「あッ、行けるのか? いける!」といった感じで、タメの部分からスピード感を見せるあたりへ移行するまでのニュアンスが活かせるように考えてます。それとふと思ったんですが、エア・トレックシューズって登下校の時とかに使うとすごい便利そうですよね? 登り坂とか楽そうでいいなぁ、あれ(笑)。