第25回ニューヨーク国際子ども映画祭(米国)
アニメーション短編・審査員最優秀賞
第64回ズリーン国際映画祭(チェコ)
ゴールデン・スリッパー最優秀子ども短編賞
第19回 札幌国際短編映画祭(日本)
ジャパン・プレミア・アワード
第38回シネキッド・フェスティバル(オランダ)
最優秀国際短編映画賞
第43回ケンブリッジ映画祭(イギリス)
観客賞
第31回キネコ国際映画祭(日本)
短編部門日本作品賞
『あめだま』は韓国の著名な絵本作家ペク・ヒナ氏による『あめだま』『ぼくは犬や』(韓国・Storybowl社刊、日本・ブロンズ新社刊)の2つの原作をもとに、東映アニメーションが製作したフルCG短編アニメーション作品です。
「一人で遊ぶんも悪くない…」
公園で遊んでいる子供たちを眺めながら、片隅で一人でビー玉遊びをしているドンドン。
彼に寄り添うのは年老いた犬のグスリだけ。
新しいビー玉が欲しくて文房具屋に行ったドンドンは、店主のおじいさんから、ビー玉の代わりにあめだま一袋を買うことになる。
家に帰って色とりどりのあめだまから一粒選んで口に入れると、どこからか自分の名前を呼ぶ声が聞こえ始めて…?
心の声が聞こえるようになる、不思議なあめだま。
あなたは誰の声が聞きたいですか?
1971年韓国ソウル生まれ。韓国の梨花女子大学卒業後、カリフォルニア芸術大学でアニメーション制作を学ぶ。2004年のデビュー作『ふわふわくもパン』でボローニャ国際児童図書展「フィクション部門 今年の作家」に選ばれた。以降『お月さんのシャーベット』『天女銭湯』『天女かあさん』『あめだま』『ぼくは犬や』など精力的に創作を続け、独創的な作品世界を構築した。2020年「児童文学界のノーベル賞」と呼ばれる「アストリッド・リンドグレーン賞」を受賞し、世界中が認める児童文学作家として現在も活動中。
1959年広島県生まれ。1981年東映動画(現東映アニメーション)入社、TVアニメ『Dr.スランプ アラレちゃん』で演出デビュー。『ドラゴンボールZ』『ゲゲゲの鬼太郎(第4期)』『金田一少年の事件簿』など数多くの作品のシリーズディレクターを務めてきた。2004年にはオリジナル作品『ふたりはプリキュア』を立ち上げ、その後20年以上に渡り現在まで続くロングシリーズとなっている。アクションだけでなく多様なジャンルの演出をこなし、この他『エアマスター』『インターステラ5555』などがある。
1965年秋田県生まれ。慶応大学法学部卒業。教育出版社、TV局報道記者などを務め、1998年東映アニメーション入社。『キン肉マンⅡ世』でプロデューサーデビュー。2004年西尾監督とともに『ふたりはプリキュア』を立ち上げ、シリーズは20年以上経った現在も続いている。他に『おしりたんてい』『怪談レストラン』『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』『トリコ』などをプロデュースした。
自分の気持ちを表現し、他人の本心を理解するのが苦手な子ども。友だちと一緒に遊びたいが、自分か先に話しかける勇気が足りない。文房具店で偶然手にした不思議なあめだまを通じて周りの心の声が聞こえるようになる。
少し変わった雰囲気の文房具屋のおじいさん。新しいビー玉を買いに来たドンドンに不思議なあめだまを勧める。
「ドンドン」が心の声を聞くようになった最初の相手。
ドンドンの家で飼っている犬。ドンドンの唯一の遊び相手だが、もう年をとって以前のように走り回ることはできず、ぐでーっと横になっていたい。
ドンドンに向かってひっきりなしに小言を言う。ドンドンはあめだまの力でお父さんの本心を知る。
風船ガムのようなあめだまのおかげで、空からおばあちゃんのメッセージが聞こえてくる。