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「デジモン」シリーズ初代プロデューサー
関 弘美『デジモンアドベンチャー20周年によせて』オギャァと生まれた赤ん坊が成人式を迎える歳になった。
安産ではなかったが、多くのスタッフの努力や関係各社にも恵まれて、すくすくと育ってくれた。長男が育ち、『02』という弟も生まれ、『テイマーズ』『フロンティア』と四兄弟になった。
その後も、新たなスタッフにより従兄弟や甥っ子、親戚も増えていき、巨大なファミリー、一族になった。本当に一つ一つの作品の成り立ちを思い出すと感慨深い。
それぞれの作品にそれぞれを支持するファンがいて、感動があり、記憶に刻まれ、大事な作品と位置づけられ、残っていってほしい。
今までの20年。
これからの20年。
初代プロデューサーとして、知力と体力が続く限り、見守り続けたいと思っている。
柱の陰からジーッとね。(嘘、怖いわ)
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「劇場版デジモンアドベンチャー(仮題)」
木下 陽介
プロデューサー20周年という節目に、どんなデジモンを? これは難題だなあ、と思いました。
ただ1つ、最初に決めたことは、「劇場版」をやろうということでした。
その時は、単純に作画だとか映像クオリティ面を意識した言葉でしたが、「劇場版」とは?を解いていくと、一本のフィルムに濃縮されたエンターテインメント性だったり、色々な意味合いがあり、今も迷ったときに何をすべきか?自然と立ち返る大きな柱になっています。 何を言いたいかというと、90分程度の時間、観ている人をスクリーンに釘付けにさせて、あー、面白かった!って帰ってもらいたい。我々はそこを目指して走っています。
これまでの20年間でデジモンと出会った人へ。
そして、はじめてデジモンと出会う人にも。
絆の物語を届けます。