――久しぶりにキュアブルーム役を演じた樹元さんと、キュアブラック役を演じた本名さん、映画化の話を聞いた時はどんな風に思いましたか？

本名陽子さん（以下：本名）：プリキュアたちが14人になってこうやって全員集合するなんて夢のようで、最初にお話をいただいた時は正直不安でいっぱいでした。プリキュアたちがこんなにいっぱい居て、スタジオの中どうなっちゃうんだろう、とか(笑)。でも収録も温かい雰囲気のなか、大成功で終えることが出来ました。
最初『ふたりはプリキュア』をやらせていただいた時には、10年続いたらいいねってお話をみんなでしていたんです。夢のまた夢の話だったのが6年目に突入して、こうして毎年のように映画をみんなに見てもらえるようになったことが、本当に奇跡だなと思っています。今までかかわったスタッフの方、役者の方、一人一人の力がここに集結して大きな形になったんだと思います。
オープニングから泣き通しだったんですけれど、本当に今日を迎えることが出来て感無量です。ありがとうございます。

樹元オリエさん（以下：樹元）：TVシリーズの最後の時に『またどこかでねーっ』て言ったんですけど、実際にまた咲と舞に会えるとなると純粋に嬉しかったです。そして、お互い応援しながら見ていた歴代のプリキュアの方々とも、今回同じ映画に出られるというのがすごく嬉しかったです。

――ミルキィローズ役の仙台さん、アフレコの様子を教えてください。

仙台エリさん（以下：仙台）：スタジオにはマイクが4本しかないんです。4本しかないマイクを、プリキュア14人と小動物みんなで使わないといけなかったので…、いっせいに全員で録るわけではないのですが、それに近い人数で、マイクを取り合うみたいな感じで収録しました(笑)。1本のマイクに6人で入らないといけないみたいな状況がけっこうあったねー(笑)。そんな感じで、てんやわんやなアフレコでした。
現在放映中の『フレッシュプリキュア！』の3人からは、先輩プリキュアの方々との共演についてお話が聞けましたよ！

――先輩がたと共演されてどんな風に感じましたか？

沖佳苗さん（以下：沖）：最初はすっごく緊張しました。もう変な汗が手から足から出て(笑)。でもこうして先輩がたのプリキュア魂を感じることが出来て、本当にいい経験になりました。

喜多村英梨さん（以下：喜多村）：必殺技から日常会話の雰囲気から、完璧に演じている先輩がたのプリキュアの世界を見ていたので、いい意味での威圧感というか、「負けられないっ！」みたいな気持ちがありましたね。すごく楽しかったですし勉強にもなりました。

中川亜紀子さん（以下：中川）：歴代のプリキュアの先輩がたはすごくかっこいいんですよね！ 私達フレッシュプリキュア！の3人も、先輩がたのように強くりりしくなっていけたらいいなぁと思いました。

――最後はみなさん、この映画の一番好きなシーンや好きなセリフ、オススメだよというところを教えてください

沖：ファイブのみんなのピンチに、ブルームとブラックが駆けつけて主題歌が流れるシーンがあるんですね。そこがすごくかっこ良くて一番好きです」

喜多村：見どころは、最後の方で必殺技が炸裂しまくるシーンですね。14人がいっしょにマイクの前で「私たちの力、受けてみなさいっ！」と言った、あのアフレコの時の感動とか緊張とか、色々なものがこみ上げてきて、役者としても視聴者としても見ていてゾワゾワーっと鳥肌のたったワンシーンでした。

中川：私が印象的だったのは、前半に多かった青空のシーンです。のぞみちゃんの、「同じ空の下にいるんだからきっと会えるよ」というセリフが、青い空と共にすごく印象に残っていますね。好きなセリフです。

仙台：ファイブのメンバーがマックスハートのタコカフェに遊びにいくシーンで、一瞬なんですけど、私3役やっているんです！　なぎさちゃんのお友だちの志穂と、くるみとミルクと。実は私、『ふたりはプリキュア』で、志穂という役を演じているんですが、その時からずっとプリキュアになりたいと言い続けていたんですね。それが今回、こんな形でブラックやホワイトと共演できて、夢がかなったシーンでもあって、私としては一番印象に残っています。

樹元：14人みんなで手をつないで力をもらうシーンが、すごく印象的でした。みんな仲間なんだなって伝わってきて、共に戦った家族みたいな雰囲気が出ていて、私はあのシーンが好きです。

本名：個人的には、ブラックの変身後、着地するシーンですね。超ガニ股な勇ましい着地のシーンは、“ブラックここにありき”という凄まじいワンシーンだったなと思います(笑)。あとは小動物たちが会議をするところがほんとうに大好きで、今日はワクワクして見ていました。