20日【夜公演】
Premium Night DAY1
公演レポート 

21日【昼公演】
大集合!夢のメモリアルステージショー
公演レポート

21日【夜公演】
Premium Night DAY2
公演レポート 

「女の子だって暴れたい!」――そんなコンセプトを掲げ、「ふたりはプリキュア」が放送を開始したのは、2004年のこと。以降毎年、新しいプリキュアが誕生し、2023年にはシリーズ20周年を迎えた。
そんなシリーズ20周年を記念して2024年1月20日(土)、21日(日)に神奈川・横浜アリーナで開催された「全プリキュア20th Anniversary LIVE!」。
20日夜公演の「Premium Night DAY1」には、これまでのプリキュアの主題歌を担当してきた歌手18人とテレビシリーズに登場するプリキュアの声を務めた声優23人が登壇。会場に集まったファンと共に歴代主題歌の数々を堪能し、20年の軌跡を振り返った。

会場が暗転すると、まずスクリーンに映し出されたのは「ひろがるスカイ!プリキュア」の5人による開演VTR。みんなで注意事項を確認したのち、客席のファンと一緒に歴代タイトルをコールしてライブ開幕へのカウントダウンをしていく。
そして、「ふたりは!プリキュアー!」という声に迎えられ、キュアブラック/美墨なぎさ役の本名陽子とキュアホワイト/雪城ほのか役のゆかな、キュアスカイ/ソラ・ハレワタール役の関根明良とキュアプリズム/虹ヶ丘ましろ役の加隈亜衣がトロッコに乗って登場! 「ここから始まる新しい思い出を作ろう!」「みんなに響け! 私たちの主題歌(うた)!」と、ライブの開幕を宣言した。

各シリーズの名シーンを集めたオープニングVTRの上映を経たのち、メインステージに現れたのは石井あみと「ひろプリ」の声優5人。
伸びやかな歌唱が印象的な「ひろプリ」のOP主題歌「ひろがるスカイ!プリキュア~Hero Girls~」が、ライブ最初の一曲を飾る。
関根と加隈、キュアウィング/夕凪ツバサ役の村瀬歩、キュアバタフライ/聖あげは役の七瀬彩夏、キュアマジェスティ/プリンセス・エル役の古賀葵は、それぞれが演じるプリキュアの名乗り口上を述べてステージを彩り、さらに途中からは吉武千颯も加わって7人で力強い歌声を響かせた。

ここからはOP主題歌メドレーがスタート!
「デリシャスパーティ♡プリキュア」の「Cheers!デリシャスパーティ♡プリキュア」から始まり、シリーズの歴史を遡るように「トロピカル~ジュ!プリキュア」の「Viva!Spark!トロピカル~ジュ!プリキュア」、「ヒーリングっど♥プリキュア」の「ヒーリングっど♥プリキュア Touch‼」、「スター☆トゥインクルプリキュア」の「キラリ☆彡 スター☆トゥインクルプリキュア」、「HUGっと!プリキュア」の「We can‼HUGっと!プリキュア」、「キラキラ☆プリキュアアラモード」の「SHINE‼ キラキラ☆プリキュアアラモード」、「魔法つかいプリキュア!」の「Dokkin◇魔法つかいプリキュア!Part2」が立て続けに披露される。
普段は見られないようなシンガーとキャストのスペシャルなコラボレーションに、会場は大盛り上がり! 客席のミラクルペンライトの動きも曲とピッタリとマッチして、演者も観客も一体感に包まれていった。

ショートMCパートでは、「デパプリ」キャストの菱川花菜(キュアプレシャス/和実ゆい役)、清水理沙(キュアスパイシー/芙羽ここね役)、井口裕香(キュアヤムヤム/華満らん役)、茅野愛衣(キュアフィナーレ/菓彩あまね役)が登場。
作中でおなじみのセリフを引用して挨拶し、ライブを楽しむ気持ちを観客と共有していた。

その後もOP主題歌メドレーは続く。
ここから披露されたのは、「Go!プリンセスプリキュア」の「Miracle Go!プリンセスプリキュア」、「ハピネスチャージプリキュア!」の「ハピネスチャージプリキュア!WOW!」、「ドキドキ!プリキュア」の「Happy Go Lucky!ドキドキ!プリキュア」、「スマイルプリキュア!」の「Let’s go!スマイルプリキュア!」、「スイートプリキュア♪」の「ラ♪ラ♪ラ♪ スイートプリキュア♪」、「ハートキャッチプリキュア!」の「Alright!ハートキャッチプリキュア!」、「フレッシュプリキュア!」の「Let’s!フレッシュプリキュア!~Hybrid ver.~」の7曲だ。

無線制御で会場中のミラクルペンライトが一色に染まったり、センター席を大風船が弾んだりと、バラエティ豊かな演出がステージを盛り上げていく。また、いずれの曲でも客席からは「キュンキュンキュン!」「プリッキュア~!」「ハロー!ハロ!」「Girls! Let‘s go!」「FOR ME!FOR BOYS!」「ハイ!ハイ!」「トライ!トライ!」と大きな掛け声が上がっていた。

続いては再びショートMCパートへ。
ステージには、ファイルーズあい(キュアサマー/夏海まなつ役)、花守ゆみり(キュアコーラル/涼村さんご役)、石川由依(キュアパパイア/一之瀬みのり役)、瀬戸麻沙美(キュアフラミンゴ/滝沢あすか役)、日高里菜(キュアラメール/ローラ役)の、「トロプリ」声優陣が登場。
5人が客席に「みんなー! トロピカってる~!?」と問いかけると、客席からは割れんばかりの「イエー!」というレスポンスが沸き上がる。最後は全員で「トロピカってこー!」と叫び、「トロプリ」らしい賑やかなMCを締めくくった。

「トロプリ」声優の5人に促され、再開したOP主題歌メドレー。
「Yes!プリキュア5GoGo!」の「プリキュア5、フル・スロットル GO GO!」から「Yes!プリキュア5」の「プリキュア5、スマイル go go!」へ、さらに「ふたりはプリキュアSplash☆Star」の「まかせて★スプラッシュ☆スター★」へと歌い繋がれていく。
そして、メドレーのラストを飾るのは「ふたりはプリキュア」の「DANZEN!ふたりはプリキュア」だ。
五條真由美と本名&ゆかなが歌声を重ね、ラストコーラスではほかのシンガー陣もステージに大集合! うちやえゆか、工藤真由、宮本佳那子、茂家瑞季、林ももこ、池田彩、吉田仁美、黒沢ともよ、仲谷明香、礒部花凜、北川理恵、駒形友梨、吉武、Machico、佐々木李子、後本萌葉、そして石井が、五條たちと共にシリーズの原点ともいえる一曲を歌い上げた。
そのままメインステージで一列に並んだ18人の歌手たちは、世代を超えるプリキュアのテーマソング「シェアして!プリキュア」を歌唱。事前に公開されていた振り付け動画で紹介されたダンスを踊りながら、美しいハーモニーを響かせていく。途中、アリーナ席をぐるりと囲むように設けられた花道から客席に手を振ったり、笑顔を交わしたりと、ファンと交流する一幕もあった。

その後、ステージに現れたのは「ひろプリ」声優の5人。
「皆さん、盛り上がってますか~!?」と会場に呼びかけたり、観客とコール&レスポンスを交わしたりして盛り上がったのち、このMCを橋渡しとして、声優陣による朗読劇コーナーがスタートする。

樹元オリエ(キュアブルーム/日向咲役)、榎本温子(キュアイーグレット/美翔舞役)、三瓶由布子(キュアドリーム/夢原のぞみ役)、生天目仁美(キュアハート/相田マナ役)、中島愛(キュアラブリー/愛乃めぐみ役)、嶋村侑(キュアフローラ/春野はるか役)、高橋李依(キュアミラクル/朝日奈みらい役)、そして本名、ゆかながバックステージにずらり並び、このライブのために書き下ろされたスペシャル朗読劇を繰り広げた。
劇のストーリーは「応援してくれているみんなへの感謝をどう伝えたらいいか悩むキュアブラックに、ほかのプリキュアがアイデアを出していく」というもの。途中、2023年10月から放送された「キボウノチカラ~オトナプリキュア’23~」や、2024年度の放送が予告されている「魔法つかいプリキュア!2(仮)」の話題も飛び出し、会場の笑いを誘っていた。

メインステージに「デパプリ」、「トロプリ」、「ひろプリ」の声優陣も登場し、キュアプレシャスたちも朗読劇に参戦!
キュアフィナーレの提案によって歌で感謝を伝えることになり、「デパプリ」のメンバーは「1万人と心を繋ぐのにピッタリの歌」として「キズナ♡スペシャリティ」を歌唱する。
続いて「トロプリ」のキュアサマーたちが、プリキュア感謝祭の思い出も振り返りつつ「シャンティア~しあわせのくに~」を披露し、「ひろプリ」のキュアスカイたちは息の合ったダンスと優しい歌声で「FLY TOGETHER!!!!!」を歌い上げた。
そして、メインステージに集結した23人のプリキュアの声優陣。
客席で揺れるミラクルペンライトの光を「私たちプリキュアの光」と言い、観客の“プリキュア”への感謝の言葉を全員で伝え、朗読劇を締めくくったのだった。

だが、「全プリキュア20th Anniversary LIVE!」はまだまだ終わらない!
スクリーンに映し出された「Fin」の文字が「All for one Forever」に変わると、真っ赤なライトに照らされながら、吉武、礒部、北川、駒形、Machico、宮本の6人がステージに登場! 『映画プリキュアオールスターズF』の挿入歌である同名ソングを、力強く情熱的に歌い上げた。 続いて始まったのは、爽やかなメロディと前向きな歌詞が印象的な『映画プリキュアオールスターズF』OPテーマソングの「For "F"」。メインステージに立った石井とバックステージに立ったMachicoが、息ピッタリな歌の掛け合いを繰り広げていく。ラストコーラスでは、ステージ&花道に78人のプリキュアが総登場! 圧巻の光景に、会場からは驚きをはらんだ歓声が沸き上がった。

ここからはED主題歌コーナーへ突入!

「ふたりはプリキュア」の「ゲッチュウ!らぶらぶぅ!?」では、プリキュアたちが花道で、キャスト陣がメインステージで、ED映像でおなじみの大行進を繰り広げた。
続けて「ムリムリ!? ありあり!! INじゃぁな~い?!」を歌唱したのち、MCで「ふたりはプリキュア」放送当時の思い出を振り返った五條、本名、ゆかな。
感慨深げな表情を浮かべた3人は、「ふたりはプリキュアMaxHeart」の後期ED主題歌「ワンダー☆ウィンター☆ヤッター!!」で改めてファンへの“ありがとう”と“愛してる”を伝えたのだった。

「まほプリ」の「CURE UP↑ RA・PA・PA!~ほほえみになる魔法~」「魔法アラ・ドーモ!」、「トロプリ」の「トロピカI・N・G」「あこがれGo My Way!!」、「ドキドキ」の「この空の向こう」「ラブリンク」を経て、続いては生天目、宮本、嶋村、中島、高橋によるショートMCパートへ。
それぞれが演じるプリキュアの個性を盛り込んだコメントで客席に挨拶をした。

続いて始まったのは、「Go!プリ」のED主題歌「ドリーミング☆プリンセスプリキュア」と「夢は未来への道」。さらに、「Yes!プリキュア5」の「キラキラしちゃってMy True Love!」、「Yes!プリキュア5GoGo!」の「手と手つないでハートもリンク!!」、そして「ハピネスチャージ」の「プリキュア・メモリ」「パーティ ハズカム」へと歌い繋いだのち、樹元、榎本、三瓶がステージに登場し、それぞれが演じるプリキュアの“らしさ”が光るMCを展開した。

「デパプリ」の「DELICIOUS HAPPY DAYS♪」「ココロデリシャス」、「Splash☆Star」の「『笑うが勝ち!』でGo!」で盛り上がったあとは、「ガンバランスdeダンス」シリーズのリレーがスタート。五條による「Splash☆Star」の「ガンバランスdeダンス」から始まり、宮本による「Yes!プリキュア5」の「ガンバランスdeダンス~夢みる奇跡たち~」、キュア・カルテット(五條、うちやえ、工藤、宮本)による「Yes!プリキュア5GoGo!」の「ガンバランスdeダンス ~希望のリレー~」が続けざまに歌唱された。
そして最後は、吉武がキュアスカイたちと共に「ひろプリ」の後期ED主題歌「Dear Shine Sky」を披露。客席のミラクルペンライトが光の絨毯を作り出す幻想的な光景の中で、ED主題歌コーナーの幕を下ろした。

ここでライブは一区切り……かと思われたが、吉武は続けざまに、シリーズ21作目となる「わんだふるぷりきゅあ!」のOP主題歌「わんだふるぷりきゅあ!evolution!!」を披露! 石井&後本もキュアワンダフル&キュアフレンディと共にED主題歌「FUN☆FUN☆わんだふるDAYS!」を歌い踊り、犬をイメージしたかわいらしいダンスで会場中を魅了した。

さらに、キュア・カルテットが「キボウノチカラ~オトナプリキュア’23~」のエンディングテーマである「雫のプリキュア」と、プリキュアシリーズ5周年記念ソングの「プリキュアモードにSWITCH ON!」を歌唱。78人のプリキュアもメインステージに集結し圧巻のダンスを繰り広げると、客席からは大きな歓声が沸き上がった。

さらに畳みかけるように、歌手全員で「キラキラkawaii!プリキュア大集合♪~よろこびの音~」を大合唱! バックステージからメインステージへ花道を大行進しながら、会場を盛り上げていく。
そんな歌声に誘われるようにして声優たちもステージに集合。そして、いよいよライブはクライマックスへ――!

ラストを飾るのは、「ひろプリ」の前期ED曲「ヒロガリズム」だ。吉武&石井の歌声に合わせてプリキュアの声優たちも花道を行進し、ファンに感謝の笑顔を向ける。メインステージに到着した一同は自身が演じるプリキュアとハグをしたり、顔を見合わせたりしてライブの感動を分かち合っていた。

こうして大興奮のまま幕を閉じたライブ本編――。
だが、客席のボルテージは盛り下がることなく、すぐさま会場中から大きな「プリキュア!プリキュア!」というコールが沸き上がる!
その声に応えて、プリキュアシンガー&声優&プリキュアたちが再び登壇! アンコール曲に選ばれたのは、『プリキュアオールスターズDX 3Dシアター』の主題歌「Come on! プリキュアオールスターズ」。ハートの紙吹雪が舞うなかで、全出演者がメインステージ、花道、バックステージにずらりと並び、“20周年のプリキュアの輪”を完成させて、新しい思い出の1ページを刻んだのだった。

そして、フィナーレを飾るのはやっぱりこの曲! 誰もが待ち望んでいた「ふたりはプリキュアMaxHeart」のOP主題歌「DANZEN!ふたりはプリキュア Ver.MaxHeart」だ。
客席からも「MaxHeart!」と声が響き渡ると、テンションは最高潮へ! 会場の全員が一体となり、この日一番の盛り上がりを見せた。

曲が終わると同時に客席に向かってピンク色の銀テープが射出され、ついにライブはフィニッシュ!

ラストは五條、本名、ゆかな、キュアブラック、キュアホワイトから観客への感謝が伝えられ、大盛況のまま「Premium Night DAY1」は幕を閉じたのだった。