東映アニメーション研究所の閉所について



  東映アニメーション研究所は2011年3月をもちまして閉所することになりました。

  これまでお世話になった方々には厚く御礼を申し上げます。

  世界中の子供たちや人々に豊かな夢と希望を与えるアニメーション創り。90年代に入り、アニメーション業界の飛躍的な成長をいち早く予感した東映アニメーション(当時 東映動画)は、将来のアニメーション産業を支える優秀なクリエイターたちを育成し、世に送り出すべく、1995年4月に東映アニメーション研究所を御茶ノ水の地に開所いたしました。

  「東映動画の伝統と技術を次の世代にも伝えていくこと・・・デジタルやマルチメディアの時代に対応できる人材を育成し、最先端のシステムを導入し幅広い映像制作に対応していきたい。そして志をもった研究所にしていきたい」開所当時のアニメーション研究所所長であった泊懋(当時、東映動画 代表取締役社長)の言葉です。

  その後2007年に御茶ノ水から大泉学園に移転。開所から2011年3月までの当研究所の卒業生は合計1230名を数え、16年間にわたり、アニメーション業界全般に多くの優秀な人材を送り出してきました。彼らの多くはアニメーション業界をはじめとするコンテンツ作りの現場で活躍しています。

  時は流れ、「アニメーション産業」も「コンテンツ産業」という表現へと成長・拡大していくのに表されているように、業界を取り巻く環境もめまぐるしく変化してきました。業界が要求する人材の中身も変化しています。東映アニメーション研究所も時代の流れに合わせてそのカリキュラムを常に切磋琢磨し、変化し続けてまいりました。

  そして今、当研究所は当初の目的を達成したと考えております。東映アニメーション研究所は閉所致しますが、今後は、これからのアニメーション産業、コンテンツ業界を担う優秀な人材を育成するために、東映アニメーションが成すべきことは何か、ということを自問しつつ、次の課題に果敢に取り組んでゆきたいと考えております。

  皆様からの長らくのご愛顧に対し改めて深く感謝申し上げますとともに、今後の東映アニメーションの活動につきましても、引き続き暖かいご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

東映アニメーション株式会社
東映アニメーション研究所


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